NHKの朝ドラ『エール』が絶好調だ。外出自粛という“追い風”もあって、連日22%前後の高視聴率を叩き出している。5月第3週に物語は大きな盛り上がりを見せた。
早稲田大学応援団から応援歌『紺碧の空』の作曲を依頼されたものの、主人公の作曲家・古山裕一(窪田正孝)はスランプで前向きになれない。
しかし、早稲田の応援団長(三浦貴大)の情熱的な説得と、妻である音(二階堂ふみ)の献身の末に名曲が完成。その顛末は涙を誘った。この展開に早稲田OBは大喜びだ。
「『紺碧の空』誕生がドラマチックに描かれ、涙が出ました。団長は不器用だけど実直な、いかにも早稲田というキャラクターで、学生時代を思い出して胸が熱くなった」(40代・早稲田OB)
しかし、早稲田の歓喜の一方で宿敵・慶応の関係者からはブーイングが起こっている。
「早稲田の学生が純朴に描かれているのに、慶応の応援団長は“キザでナルシスト”というステレオタイプな描かれ方でガッカリでした。
だけど、それよりショックだったのはヒロインの音さんを演じる二階堂ふみですよ。慶大生のはずなのに、ドラマでは早慶戦でエンジ色の『W』の旗を振って、早稲田の勝利に大喜び。これは裏切りです。ドラマの役柄だとはわかっているが、それでも納得できない!」(現役慶大生)