竹中直人が押すシャッター音に反応し、女優がますます艶めいていく──2002~2005年に計19回掲載した本誌・週刊ポストの人気グラビアシリーズだ。自身も演者だからこそ引き出すことができた、女優たちの表情には永遠の美しさがある。竹中が撮影を振り返る。
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うわぁ~懐かしい……こんな企画があったなんて……それも20年も前なんて……今思い返しても渚に打ちよせる光る波のような、まるで映画を撮影してるようなロマンチックな時間でした……。「本番…よーいハイ」って静かに呟きながら撮影していたっけ。
デジタルではなくまだフィルムの時代でしたからね…うわぁ~そんな…信じられない…フィルムの時代があったなんて…良かったなフィルムの時代…。その時代を生きられた事は本当に嬉しい。フィルムの匂いを感じられた事…。
ぼくは映画も監督します。憧れの女優を撮影する事はまるで夢を見ている感覚です。この週刊ポストの撮影現場では写真撮影というより映画のワンシーンを撮影する感じで撮っていました。
なんとも言えないゾクっとするような緊張感と柔らかな抱擁力を感じながらその女優の佇む場所、光、そこに吹く風、匂い、息づかい、そんなものを感じながらシャッターを押していました。そしてひとりひとりの女優さんに合わせて撮影場所や衣装を決めるのも心地よい作業でした。
今回 再び登場してくださる皆さんとは久しくお会いしていないです…なんてこった…!「いつかまた会えるさ」なんてのんびりした事は言ってられない。人生は本当に短くあっと言う間…その中で出会える女優なんてわずかでしかない。ただのすれ違いで終わってしまうことなんてたくさんある。