緊急事態宣言が解除され、テレビドラマの撮影が徐々に再開している。しかし、話は単純ではないようだ。
「もともと各テレビ局は、東京五輪があるため、7月スタートの夏ドラマの苦戦を予想していました。そこで夏ドラマは話数を減らし、その一方で春ドラマに力のある作品を揃え、話数を増やして臨んだ局もありました」(テレビ局関係者)
春の大作として用意されていたのは、『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)、『SUITS2』(フジテレビ系)、『半沢直樹2』(TBS系)、そして『BG~身辺警護人~2』(テレビ朝日系)だ。ところが五輪は延期され、春ドラマの撮影スケジュールは新型コロナの影響で、大幅に延期。いまだ放送が始まっていないドラマも多い。
「基本対応としては、春ドラマの話数を大幅に減らし、夏ドラマの話数を少し減らし、秋からは通常通りに放送するというのが筋でしょう。ただ、力が入った大作は話数を減らさずに放送したいというのが局のホンネ。夏ドラマが大幅に話数を削られたり、最悪の場合、放送が見送られるドラマもあるそうです」(前出・テレビ局関係者)
こうした再調整が、ある一面を際立たせることになったと話すのは、ある民放テレビ局の編成スタッフだ。
「優先されるドラマ、後回しされるドラマが浮き彫りになりました。スケジュールの都合もあるでしょうが、出演者の格も大きな要因となります。今回のコロナショックで、図らずも“女優の序列”がバレてしまったといいますか…異例のことです」
本誌・女性セブンは現段階で予定されている各局のドラマスケジュールを入手。そこからは視聴率最優先の超シビアな調整の結果が透けて見える。誰が優先され、誰が割を食ったのだろうか。