新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くのドラマ撮影が中断し、6月になってもなお放送がスタートしない作品も多い状態だ。緊急事態宣言の解除によって、撮影は徐々に再開しているというが、スケジュールの調整は簡単ではない。
「基本対応としては、春ドラマの話数を大幅に減らし、夏ドラマの話数を少し減らし、秋からは通常通りに放送するというのが筋でしょう。ただ、力が入った大作は話数を減らさずに放送したいというのが局のホンネ。夏ドラマが大幅に話数を削られたり、最悪の場合、放送が見送られるドラマもあるそうです」(テレビ局関係者)
春ドラマでひときわ注目されていたのは、待望の続編となったTBS日曜劇場『半沢直樹2』だ。
「いちばんの注目枠です。今夏の日曜劇場は長澤まさみさん(33才)出演の『ドラゴン桜2』が予定されていました。15年ぶりの続編ですし、この時期は大学入試制度が変わる直前ということで、話題性は充分ですから。ところが、これがあっさりと後回しにされそうなのです」(TBS関係者)
理由は、秋以降にあるという。
「当初は、秋以降のドラマをずらすか、『ドラゴン桜』の話数を削減するかのどちらかという話になりましたが、TBSはそのどちらにもせず、『ドラゴン桜』の“延期”に踏み切ったようなのです」(前出・テレビ局関係者)
鍵を握るのは綾瀬はるか(35才)だという。
「秋の日曜劇場は、妻夫木聡さん(39才)と吉高由里子さん(31才)がダブル主演する『危険なヴィーナス』が予定されています。脚本は超売れっ子の黒岩勉さん。制作は『グランメゾン東京』などの実績のあるチームです。
では冬はどうかというと、主演が綾瀬さんで脚本は森下佳子さんの『JIN-仁-』『義母と娘のブルース』というヒットを飛ばしたこちらも超人気コンビ。どちらも数字が見込める作品で絶対延期できない」(前出・テレビ局関係者)
その結果、長澤が押し出された格好になったのだ。「綾瀬さんのドラマが最優先にされるのは納得の結果です」と話すのは、映画関係者だ。