歌手で俳優の山下智久(35)が、初めて本格的な海外連続ドラマ『THE HEAD』(動画配信サービス「Hulu」オリジナル作品)に出演する。これまで日本の芸能界で愛されてきた彼に、世界を股にかけた活躍を期待する声も数多い。なぜ、ここまで注目が集まるのだろうか。
6月12日(金)より全世界で放送・配信される『THE HEAD』は、エミー賞を受賞したアメリカの人気ドラマ『HOMELAND』のエグゼクティヴ・プロデューサーでもあるラン・テレムが製作総指揮を務めた、日欧共同製作によるサバイバル・スリラー作品。山下はメインキャストの1人で微生物学者のアキ・コバヤシ役を演じる。南極の科学研究基地を舞台に、殺人事件の謎を紐解いていくという物語だ。
全編が英語で繰り広げられる同ドラマで山下は、まるでネイティヴのような流暢な英語を操っている。本格的な海外進出のスタートとしては完璧なパフォーマンスだ。同ドラマのエンディングテーマに採用された新曲「Nights Cold」を自ら作詞したことも話題となっている。
2019年に公開された中国・香港合作のアクション映画『サイバー・ミッション』に出演した際も英語と中国語を巧みに操るその語学力が注目を集めたが、その裏には持ち前の才能に加えてこれまで彼が積み重ねてきた努力もあった。
2011年まではアイドル・グループNEWSに所属して活躍してきたほか、2005年には日本テレビ系ドラマ『野ブタをプロデュース。』出演をきっかけに、W主演の相方・亀梨和也(KAT-TUN)と期間限定ユニット“修二と彰”を結成。ヒット曲「青春アミーゴ」をリリースし、翌2006年にはソロ曲「抱いてセニョリータ」も話題を呼んだ。俳優としても『池袋ウエストゲートパーク』『クロサギ』(いずれもTBS系)、『コード・ブルー』シリーズ(フジテレビ系)など、数多くの人気作で印象的な役柄を演じてきている。芸能界で華やかな成功を収めてきたと言っていいだろう。
しかし同時に山下は、少年時代より海外への憧れを抱き続け、ロサンゼルスをはじめとして現地に行く機会が増えてからは独学で英語の勉強を進めていったという。英語の勉強に真剣に取り組むようになった理由について、2018年に『AERA dot.』に掲載されたインタビューで彼は次のように述べている。