ライフ

子どもにイライラしてしまう親へ 8つのスキルで問題行動減

子育てには「スキル」があるという(写真はイメージ)

「もう、お母さんをやめたい……」「ずっと子どもが家にいるとちょっとしたことでイライラしてしまう」──学校や保育園・幼稚園は少しずつ再開されてきたものの、新型コロナウイルスによる“ステイ・ホーム”によって子どもと過ごす時間が増えた親たちの中には、ストレスが増えたというケースが少なくない。実際、ユニセフはコロナの影響による子どもたちへの「虐待」「暴力」リスクが高まっていると警告している。

 女性のメンタルケアの専門医であり、親子のメンタルケアでも注目を浴びる精神科医の加茂登志子氏が語る。

「家族が集まって家で過ごす時間が急に増えました。親も子どももストレスがたまるのは当然です。特に、母親の負担感は激増しているでしょう。日本では、子どものことは母親に責任があるという考え方がまだ多くあり、その負担は想像以上です。まずはお母さんが1日の中で少しでもゆっくりできる自分を取り戻す時間が必要です。

 しかし、幼い子がいれば、そうもいっていられません。私のところにも、育児に疲れ果て、どうしていいかわからないという方が何人も相談にいらっしゃいます。そんなお母さんには、『子育てのどんなところに困っていますか?』と具体的に改善したいところを探っていきます。そして、子どもへどのように声をかけたらよいか、どうふるまえばいいかなどのスキルを紹介します」(加茂氏。以下同)

 加茂氏が紹介している“スキル”とは、「PCIT」(Parent Child Interaction Therapy=親子相互交流療法)というもの。加茂氏は『PCITから学ぶ子育て』という著書もあり、多くの親子に実践しているという。どういうものなのか。

「PCITは、科学論文で認められた心理療法を使った育児スキルです。12歳までのお子さん、特に2歳~7歳のお子さんに効果があるというエビデンスがあります。

 まずは、3つのDon’tスキルと、5つのDoスキルをお伝えします。Don’tスキルは『命令しない』『質問しない』『批判しない』。そしてDoスキルは、『ほめる』『繰り返す』『まねをする』『行動の説明』『楽しむ』です」

関連キーワード

関連記事

トピックス

被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
NHKの牛田茉友アナウンサー(HPより)
千葉選挙区に続き…NHKから女性記者・アナ流出で上層部困惑 『日曜討論』牛田茉友アナが国民民主から参院選出馬の情報、“首都決戦”の隠し玉に
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
フジテレビの取締役候補となった元フジ女性アナの坂野尚子(坂野尚子のXより)
《フジテレビ大株主の米ファンドが指名》取締役候補となった元フジ女性アナの“華麗なる経歴” 退社後MBA取得、国内外でネイルサロンを手がけるヤリ手経営者に
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(時事通信フォト)
《「心神喪失」の可能性》ファストフード中学生2人殺傷 容疑者は“野に放たれる”のか もし不起訴でも「医療観察精度の対象、入院したら18か月が標準」 弁護士が解説する“その後”
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバムと住所・職業不詳の谷内寛幸容疑(右・時事通信フォト)
〈15歳・女子高生刺殺〉24歳容疑者の生い立ち「実家で大きめのボヤ騒ぎが起きて…」「亡くなった母親を見舞う姿も見ていない」一家バラバラで「孤独な少年時代」 
NEWSポストセブン
6月にブラジルを訪問する予定の佳子さま(2025年3月、東京・千代田区。撮影/JMPA) 
佳子さま、6月のブラジル訪問で異例の「メイド募集」 現地領事館が短期採用の臨時職員を募集、“佳子さまのための増員”か 
女性セブン
〈トイレがわかりにくい〉という不満が噴出されていることがわかった(読者提供)
《大阪・関西万博》「おせーよ、誰もいねーのかよ!」「『ピーピー』音が鳴っていて…」“トイレわかりにくいトラブル”を実体験した来場者が告白【トラブル写真】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《広末涼子が釈放》「グシャグシャジープの持ち主」だった“自称マネージャー”の意向は? 「処罰は望んでいなんじゃないか」との指摘も 「骨折して重傷」の現在
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン