同社のように、今回のコロナ禍を大きな“転換点”と捉える企業は少なくない。ある明太子製造販売会社役員はこう話す。
「これまで明太子業界の売り上げは、駅や空港でのお土産品や、お中元・お歳暮を中心とするギフトに依存していました。しかし昨今、お中元やお歳暮を贈る習慣は年々減っており、業界ではギフト依存からの脱却が課題として意識されつつありました。そんな中で起きた今回のコロナ・ショックで、今後は多くの明太子メーカーが方向転換に本腰を入れざるを得なくなるでしょう」
コロナで苦境に立たされているのはどこの企業も同じだ。コロナ不況が深刻さを増す今、ピンチをチャンスに変える前向きな姿勢が求められている。