日本の子供の貧困率は約14%で、先進国の中でも特に高い。さらにいま、コロナによる親の収入減などで、子供の生活はさらに追いつめられている。そんな大問題に胸を痛められた皇后雅子さま(56才)が取られた行動とは──。
こんな状況なので、あちこちに足を運ぶことはできない。それでも天皇皇后両陛下は静かに情熱を燃やし、積極的に動かれている。
「両陛下は6月12日、厚労省の子ども家庭局長などからご進講を受けられる予定です。テーマは“新型コロナウイルスが子育てや教育、子供たちの生活にどのような影響を与えるのか”というものです」(宮内庁関係者)
両陛下はこのところ立て続けにご進講を受けられ、現場の第一線で活動する関係者から直接話を聞かれている。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんが言う。
「両陛下は説明を聞いて理解を深めるだけではなく、最前線で働く人たちに直接会って、労い、感謝し、励ましたいというお気持ちでしょう。そして、現場の声も聞いたうえで、自分たちに何ができるのかを考えたいということでしょう」
雅子さまは8日、予定されていたご養蚕行事を欠席された。雅子さまは「新型コロナの影響もあり、沈みがちな日も多い」(皇室記者)というが、それでも数多くのご進講に臨まれ、労いのお気持ちを示されている。5月20日に日本赤十字社幹部からご進講を受けられた際、両陛下は医療従事者がコロナ差別や偏見に遭っていることに懸念と心配のお言葉を発表された。
さらにこのコロナ禍で、雅子さまのご関心は「子供たち」へと強く向かっているようだ。
寄付金の行方まで把握されている
《最近、国内では、子供の虐待や子供の貧困など、困難な状況に置かれている子供たちについてのニュースが増えているように感じており、胸が痛みます。世界に目を向けても、内戦や紛争の影響が、特に子供を始めとする弱い立場の人々に大きく及んでいる現状を深く憂慮しております》