検察庁法改正問題の渦中、賭け麻雀が発覚して辞職した黒川弘務・元東京高検検事長。表舞台からすっかり姿を消した黒川氏だが、意外な過去が判明した。宗教法人「幸福の科学」の大川隆法総裁と東京大学法学部でクラスメートだったというのだ。
それを明らかにしたのが、大川氏が著した『黒川弘務検事長の本心に迫る』なる書籍だ。発行日は5月19日、ちなみに週刊文春で賭け麻雀疑惑が報じられたのはその2日後だった。
大川氏は「霊言」として、松下幸之助からトランプ大統領、小保方晴子氏、蒼井優、習近平国家主席の娘・習明沢氏まで様々な人物の「守護霊」をたびたび呼び出しているが、今度は黒川氏に白羽の矢が立った。教団の広報局によれば「本書籍は、定年延長問題を巡り各所から批判が起こるなか、黒川氏の本心や人柄、人生観などを明らかにしたものです」とのことだ。
大川氏が呼び出した黒川氏の“守護霊”は、大川氏についてこう語る。
〈語学のクラスと、法学部というのは一緒だったから。まあ、親しいっていうかどうかは知らないけど、私は尊敬はしてたけど〉
〈(大川氏は)学生時代には、全体主義の研究をそうとうしていて、そういうものを防ぐことを、一生懸命研究なされていましたから。その影響を受けていないわけではありませんので〉
「黒川氏の守護霊」は大川氏を「天才」だと評するものの、同書には具体的な交流がほとんど出てこない。そこで同時期に東大法学部に在籍していた元官僚に話を聞いた。