《48歳になった途端に少しずつ身体に変化が出てきました》《40度くらいのサウナからずーっと出してもらえないような 身体に熱がこもって仕方がない感じ》
6月16日までにインスタグラムでこう告白したのは石田ひかり(48才)。綴られているのは、更年期障害の典型的な症状だ。
一般的に更年期障害の症状としては、ホットフラッシュや肩こり、頭痛やめまい、不眠がある。
続けて《昨日の午前中、病院に行ってきました 年齢から言っても、症状から診ても『いよいよきましたね』とゆーことで軽めのホルモン剤を飲み始めることになりました》と明かした。
石田は5月25日、48才の誕生日を迎えたばかり。個人差はあるが、更年期障害は50才前後、閉経時期の前後10年間で発症するといわれる。多くの女性が通る道ではあるが、無視できないのが新型コロナウイルスの影響だ。KISHI CLINICA FEMINA院長の岸郁子さんが言う。
「3月以降、私のクリニックにも石田さんのように『更年期障害かもしれない』と来院する50才前後の女性が増えています。また、40代以下でも『これまで順調だった生理が来なくなった』と月経不順を訴えるかたも少なくありませんでした。
新型コロナによる自粛生活で気づかぬうちにストレスを抱えている人が増えていますが、それが原因で、更年期障害の症状が強く出てしまう可能性があります」
更年期に入って動悸とめまいに苦しめられているという50代女性も、4月以降、症状が悪化したと感じている。
「もともと軽い更年期の症状は感じていたのですが、自粛期間が続くにつれてどんどんつらくなって…。夫は家にいても『おれはリモートワークで忙しいんだ』などと言って、家事を手伝わないし、子供たちは四六時中、騒がしくて仕方ない。ストレスからか、熱っぽくなったり、不正出血が起きたりと、体調不良に悩まされていました」
新型コロナによる更年期障害の悪化は、さらに危険な状況を生み出す恐れがある。
「更年期障害の症状は100以上あるといわれていますが、それは女性ホルモンがグンと減り、自律神経が乱れることに起因します。自律神経は呼吸や血流、体温、内臓の働きなどを調整する役割を担っていて、それが乱れると体のさまざまな部位に不調を来すからです。更年期障害が悪化すれば、当然免疫力も低下してしまいます」(成城松村クリニック院長の松村圭子さん)