新型コロナ感染拡大の影響で、次々と大会やイベントが中止になる中、羽生結弦選手(25才)は一瞬たりともファンを退屈させなかった。
6月中旬には世界五都市で開催が予定されていたものの、中止になった「ファンタジーオンアイス」の公式SNSで、元気な姿と動画メッセージを公開。ファンを和ませた。さらに写真集が3冊も発売され、7月1日からはオンラインで写真展が開催される。
こうなると、次に期待してしまうのは、「スケーティング姿」だが、羽生選手に“異変”が起きているという。スケート関係者が話す。
「羽生選手は2月の四大陸選手権の後、練習拠点のあるカナダ・トロントに戻りました。その後、コロナの影響で最大の目標だった3月の世界選手権が中止に。例年なら大会後に日本に帰国し、リフレッシュしてから次のシーズンに備えますが、帰国することができなくなってしまったんです」(スケート関係者)
カナダは3月初旬から新型コロナの感染者が急増。中旬頃から徐々に規制が設けられ、スケートリンクを含む公共の施設や、ショッピングモールが閉鎖になり、「ロックダウン」といわれる状態が続いた。
その成果もあり、感染者は4月半ばには減少傾向に。羽生選手が拠点とする名門スケートリンク「クリケットクラブ」も、5月27日に再オープンした。
「感染防止のために“1回にリンクに上がれる選手は5人まで”と決めて再開させました。多くの選手たちが順番待ちをするなか、羽生選手は早々に練習メンバーに入りましたが、なぜかリンクに来ていないんです。ほかの選手は『TEAM Cricket』と書かれたマスクを着けて練習しているのですが…」(前出のスケート関係者)
通常、スケート選手は遅くとも6月には、秋に始まる新シーズンに向けて動き出す。ほかの選手たちが新型コロナによる遅れを取り戻そうと躍起になっているなか、羽生選手はリンクに上がってさえいないというのだ。そこにはある理由があった。
「練習場に姿を見せない羽生選手に対し『ボイコット』を危惧する声もあがりましたが、実際は持病を気遣ってのことでした。彼はもともと喘息の持病があるため、新型コロナの感染拡大以降、人一倍気をつけていましたが、あるニュースを耳にしてからはさらに外出にナイーブになりました。それは、“若い人でもコロナに罹患すると重症化する”というもの。自粛期間中はほぼ家から出ず、お母さんと一緒に過ごしていたそうですよ。
再開後すぐにリンクに立たないのは、自分がほかの選手にうつすようなことはあってはならない、という彼なりの思いもあるようです」(別のスケート関係者)