都道府県をまたぐ移動の自粛要請が全国で緩和され、梅雨明けが待ち遠しい今、旅への欲求が高まっている人も多いだろう。そろそろ夏旅の計画を練ってはいかがだろうか。
個人の希望に合わせた旅プランを作る「ウェブトラベル」に所属するトラベルコンシェルジュ、天田一代さんが提案するのは、千葉県屈指の絶景と海の幸を堪能し、江戸風情を残す水郷の町を小舟でめぐるコースだ。
開放感あふれる銚子の夏の大海原を堪能し、町並みに江戸時代の面影が残る水郷の町・佐原を訪ねる。
1日目は東京駅から特急で銚子半島へ。1時間50分弱で銚子駅に到着する。高さ約50mの断崖が続き、“東洋のドーバー”と称される屏風ケ浦の眺望を楽しんだ後、白亜の犬吠埼灯台へ移動。99段の螺旋階段を上ると大海原が眼前に広がり、雄大さに息を呑む。夜は犬吠埼温泉の老舗旅館に宿泊し、部屋や浴場から日の出も眺めたい。
2日目は銚子電鉄などを乗り継いで、「小江戸」と呼ばれる佐原へ向かう。土蔵造りの商家など歴史的建造物を舟や散策で巡り、地酒や地元名物の食も楽しもう。伊能忠敬記念館や旧宅も訪れたい。
「犬吠埼で温泉と銚子の海の幸を堪能し、佐原観光では関東屈指のパワースポットとして注目を集める香取神宮に足をのばすのもおすすめです」(天田さん)