澄んだ瞳でカメラをまっすぐに見つめるのは、まだ大人の階段をのぼっていた頃の川口春奈だ。
雑誌『ニコラ』のモデルとして2007年にデビューした川口は、女優としてのキャリアを順調に積み上げ、2020年、ついに『麒麟がくる』で大河ドラマ初出演を果たした。
代役として急遽の抜擢にもかかわらず、短期間で言葉と所作を修得し、時代劇初挑戦とは思えない安定感を見せている。彼女が演じる「帰蝶」は、すっかり日曜夜の“お茶の間の顔”だ。
コロナ感染拡大防止のための撮影休止により、『麒麟がくる』の収録再開は6月30日から、放送再開は8月以降の見通しだ。
国民的女優“前夜”の川口春奈の姿を目に焼きつけながら、帰蝶が帰ってくるまでの時間を楽しんでみてはいかがだろうか。
●かわぐち・はるな/1995年2月10日生まれ、長崎県出身。身長166cm。趣味は音楽鑑賞、好きな食べ物は梅干し。2007年に雑誌『ニコラ』のモデルとしてデビュー。2009年にドラマ『東京DOGS』で女優デビュー、2010年にドラマ『初恋クロニクル』で初主演。2011年に『ニコラ』を卒業し、俳優業に専念。ドラマ『桜蘭高校ホスト部』(2011年)、『夫のカノジョ』(2013年)、舞台『生きてるものはいないのか』主演など、着実にキャリアを積む。今年の新春ドラマ『教場』でも好演。現在はNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(日曜夜8時~)に出演中のほか、公式YouTubeチャンネル『はーちゃんねる』でもファンを魅了している。
※週刊ポスト2020年7月10・17日号