これまで度々日本社会に旋風を巻き起こしてきた「韓流ブーム」。2003年にNHK BSで放送されたドラマ『冬のソナタ』は、中高年女性を中心に“ヨン様(ペ・ヨンジュン)”ファンを急増させ、韓国での聖地巡礼も人気を博した。この「第1次韓流ブーム」に続いて、2010年にはチャン・グンソクが主演を努めたドラマ『美男ですね』や、「KARA」や「少女時代」、「東方神起」らによるK-POPブームが到来し、これが「第2次韓流ブーム」と呼ばれた。
2010年代後半になると、多国籍ガールズグループ「TWICE」や「BTS(防弾少年団)」を中心としたK-POPアイドルのほか、“伸びるチーズ”で話題を呼んだチーズホットクや、甘辛チキンをチーズにからめて食べるチーズタッカルビなどの “映える”食文化、さらには韓国コスメの流行など幅広い領域で「K-Culture」が日本でも話題となった。
こうした度重なる韓流ブームを“横目にすり抜けてきた”という会社員の女性Aさん(30代)は、今回のコロナ自粛期間にどっぷりとハマってしまったという。
「4月に母親から“『愛の不時着』見てる?”というLINEが来ました。もともと韓国ドラマや映画には全く興味がなかったのですが、『面白いから見て!』と興奮する母に言われるまま、Netflixで1話を見たら、すぐに“韓流沼”に落ちていきました。
“韓国ドラマってこんなにおもしろいの?”と驚きの連続。途中から『リ・ジョンヒョクー!』(※主演のヒョンビンが演じる北朝鮮将校)と泣き叫びながら画面にかじりつきましたね。まさか自分が韓流にハマるなんて、思ってもみませんでした」(Aさん)