久しぶりに学校が再開し、うれしそうに学校へと向かう息子の姿を、母は目を細めて見送る──。多くの家庭で見られたそんな光景が、秋篠宮家にもあった。しかし、わが子を見送る母親はどこか心配そうな表情を浮かべていたという。
秋篠宮家の長男、悠仁さま(13才)は6月上旬、休校となっていたお茶の水女子大学附属中学校(東京・文京区)への登校を再開された。
「秋篠宮ご夫妻は、新型コロナウイルスの影響を考慮され、登校させるか相当に悩まれたそうです。特に紀子さま(53才)は自ら新型コロナの情報を集められ、専門家からご進講を受けられるように率先して動かれるなど、危機意識がお強い。自主欠席をさせるという選択肢もあったはず。それでも、“一般感覚”を大事にされるご夫妻ですから、心配ながらも出席させることを選ばれたそうです」(宮内庁関係者)
将来の天皇である悠仁さまのことを第一に考えられ、紀子さまはいつもそばで支えてこられた。しかし、その愛情が、眞子さま(28才)と佳子さま(25才)との間に溝を生んでいるという。
《幼い頃より結婚をする時は、皇族の立場を離れる時である、という意識を持って過ごしてきました》
秋篠宮家の長女、眞子さまは2017年9月、小室圭さんとの婚約内定会見で、こう話された。当時は女性皇族が結婚後も皇室に残る「女性宮家」を作るべきか、議論が再燃していた。そんな中で、ご自分が皇室を離れられることに言及されたために、女性宮家に対する“ご辞退宣言”ではないかと話題になった。
「眞子さまは結婚後に皇室を出られて一般人として生活を送られるように、幼い頃から育てられてきました。将来はご両親と同じように恋愛をして結婚し、皇室を出るものと思って過ごされてきたはずです。ですから、女性宮家創設が決まる前にはっきりと“辞退”の意思表示をされたのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
俎上にあがっている女性宮家が創設されれば、いままで思い描いてきた将来が一変するかもしれない──そうした不安を、女性皇族方はどう受け止めておられるのか。
2012年1月、三笠宮家の長女の彬子さま(38才)は、女性宮家について次のように述べられた。
《「お前たちは結婚したら民間人だから」と、子供の頃から父に言われてきましたが、その前提が大きく変わるかもしれないというので、私自身、落ち着かない状態です》
自分たちの置かれた不安定な立場に心配を深められた彬子さまは《決めるのであれば早く決めていただきたい》と、踏み込んだ発言も続けられた。
彬子さまが吐露された複雑な心中は、女性皇族方の本音だろう。特に、内親王の中で最も年長の眞子さまは、女性宮家が創設されれば世代的に「筆頭宮家の当主」となられる可能性がある。精神的なご負担は計り知れない。