九州地方を襲った豪雨は各地に深い爪跡を残し、熊本県では50人以上の死者が確認された。
「ボランティアとして1日も早く(熊本に)帰りたい」
日本維新の会の推薦を受けて都知事選に立候補した小野泰輔氏(46)は落選後の記者会見でそう語った。都知事選直前の今年6月まで熊本県副知事を務めた小野氏は61万票を獲得したものの、現職の小池百合子氏に大差で敗れた。
選挙戦終盤に“故郷”の豪雨被害が拡大し、落選会見では今後の拠点を問われ、「熊本です」と答えていた。熊本に戻って政治活動を行なうのかと思いきや、そうでもないようだ。小野氏の選挙事務所で広報担当を務めたスタッフはこう話す。
「先のことは一切未定です。その時の流れに身を任せて、できることをやるというタイプですので、今は熊本の被害のことで頭が一杯で、先の話は考えられないのでしょう」
そんな小野氏の今後について、政治評論家の有馬晴海氏は、熊本ではなく「国政選挙で東京から立候補」というシナリオが有力と見ている。