フジテレビ系昼の情報番組『直撃LIVE グッディ!』が秋の改編で打ち切られると報じられた。『グッディ!』終了後は、前の時間帯に放送されている『バイキング』の放送時間が1時間拡大されるという。
今回の改編の裏には『バイキング』に対する、フジテレビ上層部からの物言いがあったという。
積極的に政権批判を繰り返すことも多い『バイキング』。一方で、フジサンケイグループの方向性としては保守的で政権寄りのスタンスを取ることが多い。こういった状況の中で、フジ上層部から『バイキング』に対し、「バラエティー番組が政権批判とは何事だ!」「一方的かつ行きすぎている」などの批判があったというのだ。
特に自由な発言が多いMCの坂上忍(53才)に批判が集中。フジテレビとしては、奔放な発言を繰り返す坂上を番組から降ろすか、坂上はそのままに報道スタンスを是正していくか、議論がなされた。
「結局、坂上さんを残し、報道スタンスを変えていくことになりました。具体的には、バラエティー班には番組を作らせず、『グッディ!』を制作している情報制作局に移管することになったのです。視聴率男の恩恵にあずかりながらも、勝手はさせない、という狙いでしょう」(制作会社関係者)
この判断によって、『グッディ』が打ち切りになったという。ただ、背景にはフジテレビの業績悪化もあるようで、
「新型コロナの影響で、フジテレビの今期の決算は最大規模の赤字を出すことが予想されています。そのため、制作費の4割削減を目標にしている。今回の件も、『バイキング』と『グッディ!』どちらかの制作費を削る選択をしなければならないなかで、高すぎる安藤優子さんのギャラがネックになった側面もあります」(フジテレビ関係者)
かろうじて生き残った『バイキング』だが、フジの上層部は坂上の好き勝手にはさせまいと、「坂上を整えろ!」の大号令のもと、一部で報じられている、制作スタッフへの坂上のパワハラ疑惑の調査に乗り出している。
「ヒアリング調査をしたり、紙に書かせて提出させているんです。そうやって、坂上さんの膿を出し切ってから、リニューアルしようということなんでしょう」(前出・フジテレビ関係者)
これらの調査に対して、思いの丈をぶちまける制作会社のスタッフが増えているという。
「『バイキング』は、曜日ごとに異なる制作会社が担当していますが、担当セクションがバラエティー班ではなくなるため、現在の制作会社スタッフはお役御免。坂上さんに近い何割かは残すようですが、全員が“クビ”となる制作会社もあるでしょう。ボスである坂上さんが責任を取らないのは不可解です…」(前出・制作会社関係者)
出演者も整理される。