輝かしいトロフィーがまた1つ加わった――。国際スケート連盟(ISU)が今年創設した「ISUスケーティングアワード」で7月11日、羽生結弦選手(25才)が初代「最優秀選手賞」に選ばれた。世界で最もフィギュアスケートの発展に貢献した選手に与えるものだという。
「ネイサン・チェン選手などのライバルを抑えての素晴らしい受賞にファンは歓喜しました。ただ、心配なこともあった」
とは、スポーツ紙担当記者。
「受賞後に黒いスーツを着てリモートでコメントする羽生選手の頬がこけているように見えたのです。『やせた?』と心配するファンの声も多かった。新型コロナの影響でオフシーズンに練習拠点のカナダから日本に帰国することができなかった上に、持病の喘息を気遣って、感染を防ぐためにかなり神経質な生活を送っていたようです。練習開始もほかの選手より遅れていて、体調面が懸念されます」
9月からスケートシーズンが始まるが、新型コロナの感染を防ぐため、当面の間、日本人選手は参加しないことが13日に発表された。
新型コロナの影響は、羽生選手が長年大切にしていた活動にも暗い影を落とした。東日本大震災の復興チャリティーイベントである。
「今年8月、都内で羽生さんの写真や衣装が展示されるチャリティーイベントが行われる予定でした。そこはプラネタリウムも併設された会場で、羽生さんの復興への願いが込められた特別プログラムが上映される予定でした」(イベント関係者)