熊本県では甚大な被害が出た(時事通信フォト)

●避難所ではどこに場所を取る?

 元陸上自衛隊衛生学校研究員で災害医療ジャーナリストの照井資規(もとき)氏は、「コロナ後は換気を気にする人が多いが、加えて土埃が入ってこない場所を意識すべき」だという。

「入り口付近は風通しは良いのですが、食中毒を引き起こす細菌などを含む土埃が入りやすい。入り口からは離れたほうがいいし、1階よりも2階のほうが望ましい。ただし、奥すぎると移動の間に別の避難者の目につきやすい。入り口から適度に距離を取った窓際あたりが良いと思います。

 ただし避難所の場所選びは基本的に先着順なので、早めに避難所に行ったほうがいいでしょう」

●寝床はどうすればいいのか?

「床にはさまざまなウイルスや菌が堆積しています。出入りの激しい避難所では舞い上がって体内に入る危険性が高い。床から40cm以上の高さに寝床を作るのが鉄則です。避難所には物資を運んだ後の空の段ボールがあるので、組み合わせて強度を上げた段ボールベッドを作りましょう」(照井氏)

※週刊ポスト2020年7月31日・8月7日号

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