新型コロナウイルス感染の危険性があるだけでなく、豪雨や地震、洪水など、さまざまな自然災害の驚異にさらされている日本列島。もしものときのために、常に備えておきたいのが救急ケア用品だ。
特に持病のある人は災害対策用として、通院で処方されている常備薬を普段より多めに用意しておく必要がある。災害時は医療がストップするケースがあるので、必ず保管しておこう。
また、虫刺されも感染症を媒介する要因の1つ。虫刺されの薬、虫よけ、皮膚疾患の治療薬である軟膏剤(オロナインのようなもの)や子供用の薬も必需品だ。救急用品は1年に1回は使用期限など中身を確認。ひとまとめにして救急用品専用のケースに入れて、常に持ち歩くようにしたい。
では、災害時のために備えておきたいアイテムを紹介する。
【マスク】
使い捨てマスクを最低1週間分は常備。洗って使い回す布製のマスクは断水で洗えなくなる場合もあるので、なるべく多めに用意する。
【体温計】
感染症で発熱したり、雨に濡れて低体温になったりと、災害時は予期せぬトラブルが多い。日々の健康観察に必ず用意しよう。
【絆創膏】
ひっかき傷や外傷などによって、皮膚に炎症や損傷が生じると、細菌感染が起こりやすくなる。傷は絆創膏で保護することが重要。
【洗浄綿】
脱脂綿に薬液を染み込ませて1包ずつ高圧滅菌処理されたもの。無菌で安全なので、赤ちゃんの口まわりや、お尻の清拭などに役立つ。
【毒液・毒針吸引】
ヘビに噛まれたり、ハチや毒虫に刺されたときの毒液吸い出し救急用品。患部に当てて注射のように吸引するタイプで誰にでも簡単にできる。
【虫除け】
夏場に豪雨被害があると被災地は蚊や毒虫の温床に。虫の媒介による感染症も多発する。虫除け剤や虫刺されの薬は必ず用意すること。
【洗浄用の水】
飲料用の水のほかに、けがをしたときの洗浄用の水を用意しておくといざというときに役立つ。最低限500mlは常備したい。