6月末の深夜2時すぎ、都内でラジオの生放送を終えたのは、若手お笑いコンビで今、人気ナンバーワンとの呼び声高いEXITの2人だ。人気者の2人だが、この日、異変がおきていた。ビルの半地下からの短い坂道を登る足取りが、とにかく重い。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解かれて、1か月。テレビやラジオなどの収録再開とともに一気に大量の仕事が舞い込んだ2人は、さすがに疲労が隠せないようだ。
特に、ここ1か月半の自粛生活中に12キロものダイエットに成功したというりんたろー。(34才)は、完全にエネルギー切れ。雨で路上が濡れているにもかかわらず、タクシーを待つ間も立っていられず、座り込んでしまった。チャラくて元気な芸風が持ち味だが、内実はヘトヘトのようだ。
昨年から「お笑い第7世代」呼ばれる30才前後の若手芸人たちが、次々と現れてテレビ界を席巻し始めた。中でも『M-1グランプリ2018』を制した霜降り明星が、その旗頭だったが、せいや(27才)が「ZOOMで既婚女性にセクハラ」という文春砲を食らって、イメージダウン。
TBS関係者は「この6月29日からスタートした新番組『霜降りミキXIT』も、視聴率における頼りはEXIT。圧倒的に女性人気が高い」と語る。
人気の秘密は、ネタだけではない。兼近大樹(29才)は、自粛期間中の「ワイドナショー」で一気に評価を高めた。
5月の初出演では、多くの芸能人が検察庁改正法案に抗議したことを一部知識人たちが批判したニュースについて「きゃりーぱみゅぱみゅさんがツイートして、それが叩かれて、それを見た若者たちが、やっぱり政治に参加したらこういう嫌な思いするんだな、大人からこういうこと言われるんだなっていうので、衰退していくのが、なんかダリィっすね」と、若者の思いを見事に代弁したことで話題となった。