芸能

森川葵、ミスかくし芸が「行列」で全国区へ 女優業も飛躍か

「ミスかくし芸」と言われる森川葵

 今、深夜番組で、本業の女優としてではない一面で注目を集めているのが森川葵(25歳)だ。ついた異名が「ミスかくし芸」だ。彼女の驚きの才能と、女優としての可能性についてコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 26日に放送される『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)のテーマは、「ちょっと変わり者!? ニュースター誕生スペシャル!」。これに女優の森川葵さんが出演することが、業界内でちょっとした話題になっています。

 このところ森川さんが本業である女優業以上に存在感を見せているのは、水曜深夜のバラエティ番組『それって!?実際どうなの課』(中京テレビ・日本テレビ系)。森川さんはさまざまな世界の達人に弟子入りし、驚異的なスピードで技を習得して視聴者のみならず業界関係者たちを驚かせているのです。

 たとえば、石を積み上げる“ロックバランシング”では達人が半年かかった技をわずか3分で成功。“クレーンゲーム”では達人が取れなかった景品を一発でゲット。“石の水切り”では日本王者の15回をしのぐ22回を記録。1万人の競技者がいるスポーツ・スタッキングでは日本大会3位相当のタイムをマーク。“テーブルクロス引き”では最高難度のグラスタワー5段を1回で成功。

 7月8日の放送でも“カード投げ”に挑み、「ミスターかくし芸」こと堺正章さんしか成功していないロウソク火消しをクリアし、さらに芸能人初の5mm穴通しにも成功。しかも達人を上回る枚数で達成してしまいました。

 達人たちが長い期間で習得したものをアッという間にマスターしてしまうため、番組は彼女に「ワイルド・スピード森川」の異名をつけましたが、最近では堺正章さんの代名詞「ミスターかくし芸」に続く「ミスかくし芸」の声も挙がりはじめています。

 ただ、森川さんは女優らしからぬ神業を連発してきたものの、あくまで深夜帯であり、知名度アップなどの波及効果は限定的でした。しかし、彼女の凄さを知った『行列のできる法律相談所』が声をかけて、ついにゴールデンタイムへ進出。あれだけの技と個性があれば、「ワイルド・スピード森川」「ミスかくし芸」が全国区になる可能性は十分あるでしょう。さらにその活躍が本業の女優業にも好影響を与えそうなのです。

度胸と勝負強さは女優業でこそ生きる

 これまで『それって!?実際どうなの課』の森川さんを見ていて驚かされたのは、メンタルの強さ。前述した挑戦はいずれもセンスや器用さと同等以上に集中力が求められるものばかりであり、成功を重ねるたびにハードルが上がっていくにも関わらず、けっきょく達人たちに「凄い」「こんな人初めて」と言わせてしまうのです。

 森川さんはこれまで何度か「できないかもしれない」ではなく、「私はできる」と自分に自信を持たせるような姿を見せてきました。また、どんな達人と対峙してもひるむことなく、果敢に挑んでいきました。これを女優業に置き換えると、どんな難しい役のオファーが来ても「私はできる」と自信を持たせられる上に、共演者が大物でも実力を発揮できるということ。むしろ、その度胸と勝負強さは、より多くの視線を浴びる女優業でこそ真価を発揮できるものなのかもしれません。

 森川さんはデビュー10年目の25歳にして、出演作が優に50を超える若きベテラン女優。さらに、『35歳の高校生』(日本テレビ系)では新川優愛さん(26歳)と広瀬アリスさん(25歳)、『ごめんね青春』(TBS系)では黒島結菜さん(23歳)と川栄李奈さん(25歳)、『She』(フジテレビ系)では松岡茉優さん(25歳)と中条あやみさん(23歳)、『表参道高校合唱部』(TBS系)では芳根京子さん(23歳)と吉本実憂さん(23歳)、『監獄学園-プリズンスクール-』(MBS・TBS系)では新木優子さん(26歳)と山崎紘菜さん(26歳)、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)では有村架純さん(27歳)と高畑充希さん(28歳)など、同世代女優との共演歴が誰よりも多いことで知られています。

 当然ながら菅田将暉さん(27歳)、志尊淳さん(25歳)、成田凌さん(26歳)など同世代男優との共演も多く、その経験は20代俳優屈指。しかし、数年前まではプライムタイムのドラマ出演が多かったものの、最近は深夜帯や単発ドラマ、あるいはゲスト出演が増えていました。森川さんの演技力は高く評価され続けながらも、同世代のライバルが次々に台頭したことでキャスティングをめぐる競争が激化しているのです。

 だからこそ「ミスかくし芸」という新たな魅力と、幅広い視聴者層からの認知度を手に入れた森川さんは、豊富な経験で培った演技力を生かすべく女優業での飛躍が期待できるでしょう。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン