芸能

キムタク『BG』には『相棒』並みのシリーズ化を期待したい

BGキムタクの“相棒”として活躍の斎藤工(時事通信フォト)

 筋金入りのドラマオタクを自認するエッセイストの小林久乃氏が、間もなく最終回を迎えるテレビ朝日の木曜ドラマ『BG〜身辺警護人〜』(21時〜)第2章の魅力を分析する。

 * * *
 7月30日に『BG〜身辺警護人〜(以下、BG)』が最終回を迎える。コロナ騒動によってガッタガタになってしまった放送スケジュール。おそらくもっと脚本はあったと思うけれど、全7回で終了となってしまった。

 どこまでを“今クール”と呼んでいいのか、皆目検討がつかない現在の日本のドラマ。2020年の春からスタートする予定だったラインナップから考えると、本稿執筆の7月24日現在、私の中では『BG』がNo.1に面白い。その理由をいくつか並べて“BG愛”を語ってみよう。

主演・木村拓哉の演技が引き立つフォーメーション

 まずは『BG』のあらすじを。

『日ノ出警備保障』に属して、チームの一員として警備の仕事をする島崎章(木村拓哉)。会社がIT企業に買収され、新しく就任した社長・劉光明(仲村トオル)と意見が合わず、退社をして独立。同じ頃、チームの一員だった高梨雅也(斎藤工)も島崎の元で働くことを決める。独立後も何かと関わりを見せてくる劉。そしてついに警察から追われる身となった劉が、島崎を利用しようと直接近づいてくる──。

 2018年に第1章が放送され、今回は第2章。まず何かいいかといえば、シンプルになったキャスティングが良かった。何十年も芸能界のトップを牽引してきた木村拓哉が主演となれば、他のキャストにも並々ならぬ気遣いをする(はず)。第1章には江口洋介、石田ゆり子、山口智子、上川隆也……とまるで90年代のトレンディドラマが1作品ほど、そのまま引っ越してきたのかと見間違うほどの豪華な顔ぶれが揃っていた。

関連記事

トピックス

佳子さまと愛子さま(時事通信フォト)
「投稿範囲については検討中です」愛子さま、佳子さま人気でフォロワー急拡大“宮内庁のSNS展開”の今後 インスタに続きYouTubeチャンネルも開設、広報予算は10倍増
NEWSポストセブン
「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン
大型特番に次々と出演する明石家さんま
《大型特番の切り札で連続出演》明石家さんまの現在地 日テレ“春のキーマン”に指名、今年70歳でもオファー続く理由
NEWSポストセブン
NewJeans「活動休止」の背景とは(時事通信フォト)
NewJeansはなぜ「活動休止」に追い込まれたのか? 弁護士が語る韓国芸能事務所の「解除できない契約」と日韓での違い
週刊ポスト
昨年10月の近畿大会1回戦で滋賀学園に敗れ、6年ぶりに選抜出場を逃した大阪桐蔭ナイン(産経新聞社)
大阪桐蔭「一強」時代についに“翳り”が? 激戦区でライバルの大阪学院・辻盛監督、履正社の岡田元監督の評価「正直、怖さはないです」「これまで頭を越えていた打球が捕られたりも」
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん(Instagramより)
《美女インフルエンサーが血まみれで発見》家族が「“性奴隷”にされた」可能性を危惧するドバイ“人身売買パーティー”とは「女性の口に排泄」「約750万円の高額報酬」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン
悠仁さまの通学手段はどうなるのか(時事通信フォト)
《悠仁さまが筑波大学に入学》宮内庁が購入予定の新公用車について「悠仁親王殿下の御用に供するためのものではありません」と全否定する事情
週刊ポスト
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロ2人が並んで映ったポスターで関係者ザワザワ…「気が気じゃない」事態に
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・Instagramより 写真は当該の店舗ではありません)
味噌汁混入のネズミは「加熱されていない」とすき家が発表 カタラーゼ検査で調査 「ネズミは熱に敏感」とも説明
NEWSポストセブン
船体の色と合わせて、ブルーのスーツで進水式に臨まれた(2025年3月、神奈川県横浜市 写真/JMPA)
愛子さま 海外のプリンセスたちからオファー殺到のなか、日本赤十字社で「渾身の初仕事」が完了 担当する情報誌が発行される
女性セブン
昨年不倫問題が報じられた柏原明日架(時事通信フォト)
【トリプルボギー不倫だけじゃない】不倫騒動相次ぐ女子ゴルフ 接点は「プロアマ」、ランキング下位選手にとってはスポンサーに自分を売り込む貴重な機会の側面も
週刊ポスト