エアコンは部屋の空気を吸い込み、温かくしたり冷たくしたりして部屋の空気を循環させる仕組みで、エアコンを運転しても換気はされない。北海道がんセンター名誉院長の西尾正道さんが説明する。
「感染者が同じ空間にいると仮定すれば、エアコンの空気の流れの風上にいた方が感染リスクは低くなります。また夏場はエアコンを使って窓を閉めてしまうのでウイルスが滞留しやすい。換気すれば空気感染のリスクは大きく減るので、エアコンの利用時は1時間に2回程度の換気を心がけてほしい」
換気では、自宅療養の際は、家族と部屋を分けることが大事だ。
「できれば感染者は別室で過ごしてトイレも別にする。難しい場合はこまめな換気を徹底し、ドアノブや手すりはアルコール清浄し、食器やタオルは別々のものを利用してほしい」(一石さん)
ウイルスの通り道を避けて、換気を徹底することが、自宅での感染を防ぐカギとなる。
※女性セブン2020年8月20・27日号