「恋愛は受験と同じ。少し頭を使うだけで上手くいく」。京都大学に通いながら、大学費用を稼ぐために、京都・祇園の高級クラブで働いてきた灯諸(とうもろ)こしきさん。多くの男性を見てきた経験と、独自の分析を基にまとめた恋愛の教科書『京大生ホステスが教えます。99%の男がしていない恋愛の超基本』(SBクリエイティブ)が話題を呼んでいる。noteの連載で人気を集め、“恋愛は趣味”と語る異色のホステスが教える、恋愛偏差値の上げ方とは。コロナ禍で新しい出会いが少ない今は、再び動き出す日に向けて学ぶチャンスの時機かもしれない──というわけで、灯諸こしきさんに話を聞いた。
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◆「生涯結婚しない」と宣言している友人へ
──男性向けの恋愛指南書を出されました。きっかけは何でしたか?
京大に入って、恋愛に対して負の感情を持っている男性が多いことを知ったんです。知り合いに、「生涯結婚しない」と宣言している男性もいます。もちろん、恋愛は人生に必須ではありません。ないほうが快適に生きられるケースもあります。でも、一度は、試してみてほしいと思うんです。結婚しないと宣言している友人だって、女性を好きになることはあると言うんですね。ただ、見つめて終わってしまうと言う。それはもったいないなあと。頭もいいんだし。それで、彼みたいに恋愛を遠ざけている人が、恋愛してみようかな、と一歩踏み出してくれるような本を書こうと考えたんです。
──ホステスの経験や、ご自身の恋愛経験から、「恋愛偏差値は上げられる」と仰っています。
人に好かれて選ばれるには、頭を使ったり、ちょっとしたコツを知っている必要があります。そういう意味では、恋愛とホステスの仕事は共通する部分があると思います。頭のいい方がママになられたりしますし。
──こしきさんも、高級クラブで「頭がいい」「どんな話にもついてくる」と評判になり、1年もすると、お店のNo.2の座に着いていたとか。
みなさんがそう思われていたかはわかりませんが、とくに夜のお店で飲むことに慣れていらっしゃるお客さんは、可愛い子や綺麗な子をさんざん見てきているから、顔はもう大丈夫、みたいな感じなんです(笑)。美人ゾーンを通った後に、話ができるゾーンに来るというか。私は容姿がいいわけでも、ノリがいいわけでもないので、話のできるホステスを好む人に付くことが多かったですね。
──具体的に、どんな話をすると喜ばれるんですか?
弁護士や司法書士など、士業の先生がけっこう来られるんですが、会話中に、「その話、授業で聞いたことがあります」といった感じで、障りの知識を伝えたら、よく知ってるね、と喜んでくださったことがありますね。大学の授業が役に立っています(笑)。