民放の中で最後発の開局となったテレビ朝日とテレビ東京。この2局は「多くの共通点がある」と女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏は解説する。
「両局とも教育番組専門局として開局、最後発だったので女子アナの採用も積極的ではありませんでした。それに加えて『報道ステーション』や『ワールドビジネスサテライト』が看板番組のお堅い風土だったため、他局が1990年代のバブル期に進めた女子アナの“アイドル化”も、2000年代に入ってから。つまり10年遅かったのです」
そんな“地味”な2局も2000年代に変貌を遂げる。
「テレ朝は2003年に入社した前田有紀、大木優紀、市川寛子の“3人娘”の登場が大きかった。前田アナと大木アナは同期の“犬猿バトル”みたいなノリの演出で人気を集めましたが、それまでのテレ朝では見られなかったイジり方でした。テレ東も同時期の2001年に大江麻理子アナ、2002年に大橋未歩アナとエース級が入社。奇しくも“アナドル路線”に舵を切るタイミングも同じだったのです」
その後、2010年代に入ると視聴率上位の3局を追う「地味な局」というイメージ自体が変わっていく。