東出昌大(32)、渡部建(47)をはじめ、止むことがない芸能人の不倫スキャンダル。彼らへの風当たりは強く、メディア露出の激減、あるいは休業を余儀なくされるなど“重い代償”を支払うハメになった。
しかし、かつて不倫で騒がれた大物タレントたちは、確かに叩かれはしたものの、いつの間にか騒動を切り抜けていたように見える。そんな偉大な先達の目に近年の芸能界不倫劇はどう映るのか。失礼を承知ながら聞いてみた。
「えぇ? それを俺に聞くの? いやいやいや、俺が何か言える立場じゃないだろう」
7月下旬の昼下がり、そう言って本誌・週刊ポスト記者をにこやかに追い払おうとしたのは火野正平(71)だった。
火野といえば「昭和の色男」「芸能界一のプレイボーイ」と称された恋多き男。21歳で一般女性と結婚して1男1女に恵まれる一方、40年にわたって内縁の妻と連れ添い、2人の娘をもうけた。
その後、最初の妻と離婚し、現在は内縁妻と同居しているが、その間にも名だたる女優たちと浮名を流し、「最高は11股」と報じられたこともある。
「女の敵」と叩かれながらも、時代劇を中心に多くのドラマに出演、現在は自転車で全国を巡る『にっぽん縦断 こころ旅』(NHK BSプレミアム)の旅人として人気を博している。
彼を自宅前で待っていると、1台のワゴン車が到着。女性2人に続いて、運転席にいた火野が降りてきた。同居中の娘たちと一緒に出かけていたようだ。