カジノ参入をめぐる収賄容疑で秋元司・元内閣府副大臣が東京地検特捜部に逮捕、起訴(今年1月)された事件に動きがあった。8月4日、秋元氏の支援者が贈賄側の中国企業元顧問に公判で嘘の証言をするよう働きかけた証人等買収容疑で逮捕された。
「この支援者は秋元議員の保釈後、定期的に面会していたことが判明しています。面会時に秋元議員が公判で主張する内容を聞き付け、主張と一致する証言をするように贈賄側の被告に働きかけた可能性があるとして、特捜部は経緯を捜査している。今後、秋元議員の関与の有無についても捜査が進められるとみられています」(全国紙記者)
その秋元氏は7月30日、東京プリンスホテルの大宴会場「プロビデンス・ホール」で政治資金パーティを開催。冒頭挨拶で、こんな発言をしていた。
「不正なことには、私は一切関与していません。中国企業との癒着は毛頭あるわけがない」
支援者を前に堂々と断言し、贈賄側の中国企業の証言がいかに信用できないかをまくし立てた。
「彼ら(中国企業)の供述によって私が逮捕・起訴されたというのが全く納得できない。裁判ではこういったことを堂々と訴えていきたい。自民党は私から離党させてもらいましたが、落ち着いた頃に当然復党させてもらい、支援者の皆さんのご要望に応えたい」
カジノ汚職に関連する容疑を全面否認したうえで、そう「復党予告」までして見せたのだ。