昨年テレビ朝日を退社し、フリーアナとなった宇賀なつみ(34)。ここ数年のテレ朝の代名詞となった入社早々から新人アナを看板番組へ大抜擢する試みの“元祖”は2009年に入社した彼女だった。異例の「史上最速デビュー」を果たした“エリート”が当時の心境を赤裸々に語る。
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入社当日の4月1日から『報道ステーション』の気象キャスターを担当させていただきました。実は大学4年の2月に当時の番組プロデューサーから会社に呼び出されていました。話を聞かされた時は本当に驚きました。恐らく玉突き人事でしょうし、話題性狙いの側面もあったと思いますが、知らない人が誰もいない看板番組の中に1人で飛び込むのは正直怖かったです。
でも「選ばれたからにはしっかりやろう」と覚悟し、予定していた卒業旅行は全てキャンセル。研修に通いながら、必死で色々なことを詰め込んでデビュー当日を迎えました。
そこから気象情報を2年4か月、その後は同番組のスポーツキャスターを担当させていただきましたが、夜の本番に備えながら常にロケに出られるよう準備していたので、入社から5年は「報ステ」だけ。
まさに公私の境目なく、報ステ一色の生活。スポーツ担当の時は関東圏の球場にはプライベートでも通いましたし、前日の結果を受けて「よし、明日行こう!」と北海道から九州の試合会場へ日帰りで取材に行くこともありました。そんな調子ですから、当然他の番組は一切担当できませんでした。