だから視聴率は常に意識していました。印象的なのが『世界卓球』の仕事です。世界の強豪選手を覚えるまで勉強した上で、後輩アナウンサーと計7人で“ピンポン7”を結成、卓球応援団として活動しました。ミニのウェアが用意されていてやや閉口しましたが、「やるからにはとことんやろう!!」という気持ちでいました。中継視聴率が10%を超えたり、何より選手が強くて日本に卓球ムーブメントが起きたことが嬉しく、みんなで喜びました。
AIがニュースを読む時代、今後はますますアナウンサーのタレント性が求められると思います。特に専門性を持ったアナウンサーは強い。とはいえ自分の個性をどう活かしたら良いか分からない子もいるはずです。局内にもマネジメント部署がついて、長期的視野で人材を育てていくことも必要になるかもしれませんね。
【プロフィール】おおはし・みほ/1978年生まれ、兵庫県出身。2002年テレビ東京入社。スポーツ、バラエティ、情報番組など数多くの番組を担当し、2017年に退社。現在はフリーアナとして『5時に夢中!』(TOKYO MX)などに出演中。
※週刊ポスト2020年8月28日号