8月17日に閉幕した「2020年甲子園高校野球交流試合」。溌剌プレーの選手以上に目立ったのが、「白いスパイク」と「白いグローブ」だった。
これまでは黒いスパイクしか認められていなかったが、高野連は熱中症対策として今年3月から白スパイクを解禁。明徳義塾、大阪桐蔭など強豪がいち早く取り入れた。
「白いグローブ」は、厳密には白ではなく「ブロンド」と呼ばれるクリーム色。高野連は白いグローブの使用を禁じているが、ブロンドは“ブラウン系の新色”として認可され、8月から販売が開始された。交流試合でも大阪桐蔭の藤江星河など注目投手が数多く使用した。
彼らの活躍はテレビ観戦した全国の球児たちの購買意欲も刺激した。ミズノのブランドマーケティング部担当者が言う。
「甲子園で球児が白のスパイクを使用して問い合わせが増えています。当社実験でも熱中症対策に効果があるのがわかっていますし、すでに練習では白のスパイクが多い。これから公式戦でも普及していくと思います」
グローブの“新色”についてもメーカーは「白いシューズに合わせて受け入れられるのではと期待している」(アシックス広報室)とする。
古くから甲子園は野球道具のブームを牽引してきた。