8月10日、横浜ぴあアリーナで開催された総合格闘技の祭典「RIZIN.23」のメイン、「RIZINバンタム級王座決定戦」で、扇久保博正(パラエストラ松戸所属)と対戦した朝倉海(トライフォース赤坂所属)がバンタム級王座を獲得した。朝倉は1Rラウンド4分31秒でTKO勝ちを収め、第3代王者となった。
朝倉海は昨年8月、堀口恭司を開始68秒でKOし、格闘技界にその実力を知らしめたものの、同年大晦日に行われたマネル・ケイプとの王座決定戦では惜しくも涙をのんだ。その後、コロナ禍によってRIZINの開催が延期されていたが、その期間も新たにボクシングジムやパーソナルトレーニングに通い、体格とスキルにも大きな変化が見られるようになった。
朝倉海といえば、兄・朝倉未来とともに人気YouTuberとして活躍していることでも知られる。兄の未来の「Mikuru Asakura」は現在チャンネル登録者数144万人超。サブチャンネルの「ふわっとmikuruチャンネル」も27万人弱の登録者数を誇る。“強面”で冷静沈着、知性的な戦術家というイメージが強い朝倉未来は、格闘技だけにとどまらずYouTuberのなかでも存在感を見せている。
一方、弟の海の「KAI Channel」の登録者数も約63万人を突破。サブチャンネルの「ほのぼのかいちゃんねる」の登録者数は10万人弱と、兄には及ばずながら、過去に投稿された『格闘家がオタクの格好をして歌舞伎町でポイ捨て注意してみた』という動画は1500万回近い再生回数を記録している。
兄・未来とはまた異なるキャラクターで注目を集める朝倉海の魅力について、「KAI Channel」ファンの女性(30代)は、こう語る。
「海くんの魅力は、YouTubeで見せる好青年で謙虚な人柄と試合中の獣のような姿のギャップです。KAI Channelのなかでもお気に入りの動画はドッキリシリーズ。海くんが兄にドッキリを仕掛けるものと、海くんがYouTubeメンバーからドッキリを仕掛けられるパターン、どちらも面白いです。前者は“未来さんに秋葉系のオタク服を着させることができるか?”“ファンシーなキャラ弁を作ったら食べてくれるか?”なんていう企画です。