TBS系の人気ドラマ『半沢直樹』で国土交通大臣・白井亜希子役を演じている女優・江口のりこが話題だ。今やテレビドラマや映画で欠かせない“脇役”として知られる彼女だが、なぜ数多くの作品で重宝されてきたのだろうか。
1980年生まれ、兵庫県出身の江口は、俳優の柄本明が座長を務める劇団東京乾電池に2000年に入団することから演劇活動を本格的にスタート。早くも2002年には三池崇史監督による映画『金融破滅ニッポン 桃源郷の人々』で銀幕デビューを飾っている。
初めて主演を務めたのはタナダユキ監督による2004年公開の映画『月とチェリー』で、官能小説の作家でもある大学生・真山葉月役を熱演した。その後は“演技派”として数多くのテレビドラマや映画でバイプレイヤーとして活躍するほか、CMや舞台でも確かな存在感を発揮してきた。
出演作として有名なものに、オダギリジョーが主演を務める『時効警察』シリーズがある。主要な登場人物の一人・サネイエ役を演じ、普段は無表情で冷静だが、ときに主人公にツッコミを入れ、ときに豹変して感情を露わにするその姿が、シュールなドラマの世界観をより一層彩り豊かなものにしていた。
会社員、美大生、ウェイトレス、楽器屋の店員、アロマセラピスト……挙げればキリがないほどに多種多様な役柄を演じる彼女の魅力はどこにあるのだろうか。