今年で48回目となる「JALホノルルマラソン」(12月13日開催)のエントリーが8月11日にスタートした。昨年は約1万1400人の日本人が参加。絶大な人気を誇る大会の開催決行は、市民ランナーにとって朗報だったようだ。
昨年で連続43回出場のフォークシンガー・高石ともや氏(78)が言う。
「大会中止でも、個人的にホノルルのコースを走るつもりでいたので開催は嬉しいですね。コロナに負けない意思を示すため必ず参加したい」
しかし参加者がスタートラインに立つまでには過酷な現実が待っている。
まず、日本からのハワイ直行便は9月末まで全運休が決まっており、10月以降の見通しも立っていない。
さらにハワイ州は「14日間の自主隔離」を渡航者に義務付けている。この間は宿泊先から外出できず、違反すれば罰則もある。もしこの措置が開催時まで継続していれば、大会2週間前にハワイ入りする必要がある。また、日本に帰国してからも14日間の待機要請を求められる。
そのため参加を諦めた市民ランナーも多い。
「4~5日有休を取るのも大変なのに、それ以上はとても休めない。それに大会エントリー料は中止でも返金されない。感染リスクもあるし、どうしても二の足を踏んでしまいます」(50代男性)