ライフ

伝統の味、新潮流、意外なタイプの店などカツカレーの多彩な世界

『王ろじ』の「とん丼」1150円

 100年余の歴史をもつカツカレーだが、老舗と呼ばれる店は多くない。日本最古のカツカレーを「河金丼」として出している「河金(かわきん)」のほか、“元祖”カツカレーとして知られる「銀座スイス」、とんカツ発祥の店「王ろじ」、行列店として知られる「キッチン南海」の名前が挙がる。横濱カレーミュージアムの初代館長で、カレー研究家の小野員裕(かずひろ)氏が語る。

「“とんカツ”という名前を初めて考案した『王ろじ』のカツカレーのカツは3センチもの肉厚で、ほのかにニッキ(肉桂)の香りがするのが特徴です。また、『キッチン南海』はルウが真っ黒でビターな風味で、庶民的な価格が嬉しい名店。『銀座スイス』は元祖という名にふさわしい、昔ながらの懐かしい味わいのカツカレーが堪能できます」

『銀座スイス』の「千葉さんのカツカレー」1870円

 守り抜かれてきた伝統の味に舌鼓を打てば、カツカレーの新たな魅力に気づくはずだ。

 そして、1990年代にカレー業界に新風を吹き込んだ「スパイスカレー」に“カツカレー”が誕生したのは10年前のことだった。

「スパイスカレーにカツを乗せるというのは斬新な試みでした。サラサラとして深みのある繊細な味わいのスパイスカレーに対して、胃に重たいカツを乗せるのですから当然です。カレーにもカツにも、それぞれより工夫を凝らさなければ成立しません」(小野氏)

関連記事

トピックス

中村芝翫と三田寛子
《恋情ドライブデート》中村芝翫「愛人との関係が切れない…」三田寛子が待つ自宅との“二重生活”、愛車は別れを惜しむようにベイサイドを周回
NEWSポストセブン
傷害致死容疑などで逮捕された川村葉音容疑者(20)、八木原亜麻容疑者(20)、(インスタグラムより)
【北海道大学生殺害】「年上の彼女に頼られて…」女子大生2人が死刑か無期懲役の強盗致死罪で起訴 なぜ少年Aは見知らぬ相手を死に至らしめる暴力を振るったのか
NEWSポストセブン
大阪桐蔭時代に夏の甲子園第100回記念大会の優勝投手となった元日本ハム・柿木蓮
【戦力外通告を受けた大阪桐蔭「春夏連覇のエース」の現在】元日本ハム・柿木蓮が明かす「イップスに苦しみました。投球フォームがバラバラになっていた」
NEWSポストセブン
セクシー女優への転身を発表した瀬戸環奈さん
【セクシー女優転身】1000年に一人の逸材・瀬戸環奈に60分独占インタビュー「水着と裸は布1枚あるかないかの違いでしかない」
NEWSポストセブン
フォロワー370万人超のインスタを約1年ぶりに更新した長澤まさみ
長澤まさみ、“1件残して全削除”していたフォロワー370万人超のインスタを約1年ぶりに更新 スタイリングを担当した“芸能界のお姉さん”のためか
女性セブン
ボランティア女性の服装について話した田淵氏(左、右は女性のXより引用)
《“半ケツビラ配り”が話題に》公選法違反で東大卒医師が逮捕「先生は私を開発してくれる」編タイ姿でよじ登る人も…女性スタッフが語った“真相”
NEWSポストセブン
旧交を温めたふたり(時事通信フォト)
安倍昭恵夫人がトランプ次期大統領と面会「仕掛け人は麻生太郎・元首相」説が浮上 「石破首相に恥をかかせるため」の見方も
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
《“地獄の家”に戻り…》ススキノ事件・田村瑠奈被告(30)の母親・浩子被告 保釈後に自宅付近で目撃される「髪を後ろで一つにしばって」
週刊ポスト
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《独占告白・八田與一容疑者の祖父が語る》大分・大学生死亡ひき逃げ事件「時効がきたらあたたかく迎えてやる」「コロナでフラフラだった」
NEWSポストセブン
「食レポSNS」を再開した斎藤元彦・兵庫県知事(時事通信フォト)
兵庫・斎藤元彦知事が「食レポSNS」を再開で「またおねだりか?」の厳しい声も…再選後に訪れたそば店が明かす“イメチェン”の成果
NEWSポストセブン
物議を醸した一連の投稿(現在は削除済み、画像は編集部で一部加工しています)
《頭部がたくさん並んでいるよ》女性美容外科院長“ご献体”前でのピース写真が物議 主催者は「投稿に違和感はない」と反論
NEWSポストセブン
ドラフト会議で注目を集めた清原正吾
《慶大体育会野球部・清原清吾の就職先》両親の影響で「電通か博報堂」も浮上 芸能関係の会社も視野に
NEWSポストセブン