《恐ろしく簡単に今流行りのフランスの伸びるチーズマッシュポテト「アリゴ」をじゃがりこで錬成することに成功しました 「じゃがアリゴ」 じゃがりこ一個に塩とさけるチーズ一本裂いて入れ熱湯150cc入れ蓋し数分待ち混ぜるだけ じゃがりことさけるチーズが旨いから当然旨い、約束された勝利、お勧め》
市販のスナック菓子と安価なチーズを組み合わせて、ほんのちょっと手を加えるだけで、絶品のフランス料理が出来上がる―─2019年1月28日、料理研究家のリュウジさんがそんなレシピをツイッターに投稿すると、全国のコンビニやスーパーの店頭から、「じゃがりこ」が一時姿を消した。
当然ながら、昨今のダイエットや健康食ブームの真逆を行く高カロリーの一品。それでも「リュウジさん、アリゴの錬金術師!」「おいしい! 太る味だ!」「カロリーやばいってわかってるのに食べちゃう 簡単なんだもん」と、SNS上でその簡単さと「お菓子×チーズ」の背徳的な味にやみつきになる人が続出した。
その後もリュウジさんが紹介するメニューは「悪魔のレシピ」と呼ばれ、150万人を超えるフォロワーがいまかいまかと更新を待ちわびる。簡単さ、スピード、おいしさ。そのどれもがちょっと“ルール違反”なほど飛び抜けたレシピで作る「バズり飯」にハマる人が急増中なのだ。社会現象まで巻き起こす、バズり飯の華麗な世界をのぞいてみよう。
塩分・糖質・脂質の掛け合わせが“人をダメにする”おいしさ
そもそも「バズり飯」とは、SNSで特定の投稿が一気に広まることを示す「バズる」と、「ご飯」を組み合わせた用語で、ツイッターやインスタグラムなどで拡散された超人気のレシピを指す。
SNSの普及は、さまざまなバズり飯をもたらした。
「もともと料理が趣味で、自分のための備忘録としてツイッターでレシピを公開していました」と語るのは、「じゃがアリゴ」を考案したリュウジさん。当初はツイッター上の小さなコミュニティーで、仲間内で細々とやり取りをしていたリュウジさんが最初にバズったのは、2017年3月のこと。料理名はずばり「大根のから揚げ」だ。