勝新太郎に見られるように、昔は醜聞でもそれを逆手にとって話題づくりをするなどして仕事の幅を広げたのが芸能人だが、今は昔。昨今は炎上や批判が起こりやすくなり、簡単に復帰とはいかない。ところがミュージシャンの場合は、今も昔も「コンサート」で“さりげなく”復帰したケースが多い。
「テレビを主戦場とせず、スポンサーとのしがらみもない。ファンも謹慎されるより“コンサートを見たい”という気持ちが強い」(芸能ジャーナリスト・佐々木博之氏)
2016年に“ゲス不倫”でベッキーが完全自粛を余儀なくされた一方、不倫相手となったバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(31)は、報道後すぐにツアーを敢行している。
一方、お相手のベッキー(36)は11本あった地上波のレギュラー番組をすべて降板、CM10社が契約解除となった。その4か月後にレギュラー出演していた『金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)でようやく地上波に姿を見せたが、そこまで復帰するのは容易ではなかった。
「司会の中居正広(48)との厚い信頼関係から実現したようです。『嘘はつかないで』と諭す一方で、『言えないことは言わなくていい』と逃げ道を用意するなど、ベッキーが話しやすい雰囲気を作った中居の名司会にも注目が集まりました」(スポーツ紙記者)
2019年6月に麻薬取締法違反で懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を受けたピエール瀧(53)も、1983年に大麻所持で逮捕されたショーケン(萩原健一)も、俳優業に先立ち、音楽活動の再開を果たしている。