自民党総裁選への出馬を表明した岸田文雄氏(63才)がツイッターに投稿した1枚の写真が物議を醸した。食卓に座り、食事を目の前にする同氏と、入口の方にエプロン姿で立つ妻、という構図の写真だ。テレビの密着取材時に撮ったもので、「ありがたいです」の一言や「#束の間のひととき #妻の手料理」といったハッシュタグもつけられていた。
「味ぽんを何に使ったのか知りたい」「なぜ自宅なのにマスクをしているのか」「引き戸の手をかける部分の位置がおかしい」「なぜ、家にいる時もスーツを着ているのか」といったツッコミはありつつも、槍玉にあげられたのが「妻を家政婦のように扱っている」という指摘である。
「令和の時代に昭和かよ!」的な批判もあり、自民党総裁を目指す男の家父長制的振る舞いが批判に晒されたのだ。だが、岸田氏は自宅で皿洗いをする様子をテレビに撮られたりしており、家事を担うこともあるようだ。さらに、総裁選ということで、妻が地元・広島からやってきて、久々の手料理を食べられて嬉しい、ということをツイッターに込めたのだろう、ということは想像できる。
疲れて帰ってきた夫のためにエプロンをして料理をしている妻=夫から妻が召使のごとく扱われる旧時代の夫婦像、といった文脈になったわけだが、料理を出した後も手を洗ったりするなどして、立つことはある。
それなのに一枚の写真で騒ぎ立てられたのだ。若干迂闊な構図であることは間違いないし、今後政治家はこの手の写真をSNSに公開することはやめることとなるだろう。今回この写真に文句を言った人は、安倍昭恵氏のことは絶賛していたか? 多分、モリカケ問題などを含め、大ブーイングを浴びせたことだろう。
何しろ、「家庭的な妻」なんてイメージはまったくなく、自由奔放に好きなところへ出向いては、遊びまわっているのだから。昭恵氏がこれまでにやってきたことを挙げると以下のようになる。