天気予報=お天気お姉さんという時代はもう古い!? 今テレビ界で注目を集めているのがお天気お兄さんだ。合格率5%以下という難関を突破したイケメン気象予報士・小林正寿さん(32才)は、家にはカーテンや布団がなく、超ミニマリストとしてバラエティー番組でも、いじられることが多い。
「ぼくは血の気が多いのか、よく鼻血を出すので、カーテンも布団も鼻血で汚して捨てました。でも、カーテンがないと、虹が出たことにすぐに気づけますし、月の明かりで目が覚めることもある。いまは家で寝ている時間がほとんどないほど忙しいから、布団もいらないと思っています」(小林さん・以下同)
カーテンや布団はないが、家には本がたくさんある。
「天気に関するものやそれ以外の本は、少なくとも200冊以上、その日の天気を振り返り、反省点を書くノートは100冊くらいあります」
中学時代は野球少年で、冬の練習時にはテレビで見た天気予報を仲間に拡散したこともある。
「あのときは雪が降るという予報でしたが、まったく降らず、ついたあだ名が“デマ”でした(笑い)」
だが、これがきっかけで気象予報士の存在を知ることに。
「友達に、“天気予報って誰がやっているんだろう?”と聞いたら、“気象予報士だよ”と教えてもらって。そこから興味を持ちました。大学卒業後は教員になって中学か高校の野球部の監督になろうと思っていたのですが、頭の片隅に気象予報士がずっとあったのと、大学時代の終わりに東日本大震災が起こり、実家の茨城でぼくも被災した経験から、『人生、何があるかわからない。いつ死ぬかわからないなら、一度くらいちゃんと努力してみよう』と思って、気象予報士の試験を受けました」
1年半の猛勉強を経て、見事合格。24才からキャリアをスタートさせた。明るい笑顔からは想像できないが、実は大学時代、先行きに不安を抱え、パニック障害を患ったことがある。
「あのとき、つらい経験をしたから人の痛みがわかるようになったと思います。だから、日本一、思いやりのある気象予報士を目指しています」