関西に拠点を置きながらも、今年の「好きなお天気キャスター/天気予報士ランキング」(オリコン調べ)では6位に入った蓬莱大介さん(38才)。その人気はもはや全国区で、わかりやすく、視聴者に語りかけるような天気解説が評判だ。
「放送中に、自分はカメラに向かって話しているのに、その向こうにいる視聴者の姿が頭に浮かぶ瞬間があるんです。たとえば、子供がリビングで遊んでいて、お母さんはキッチンでテレビの天気予報を見ながらご飯の用意をしている。そんな場面なのですが、実際にありそうな場面だなと思うので、ぼくはそんなお母さんに向けて“ここ重要ですよ”と伝えるようにしています」(蓬莱さん・以下同)
気象予報士の試験に合格したのが26才のとき。それまでは役者として映画『20世紀少年』などに出演していた。
「役者は5年やりましたが、向いていないと思って。何ができるかを考えているときに、立ち寄った書店で、気象予報士の本を見つけて、“これだ!”と思ったんです」
1年半の猛勉強の末に合格。「気象予報士の資格を取ってすぐにはキャスターになれなかったので、自分で天気の解説動画を撮って、YouTubeに上げていました」
それが目にとまり、読売テレビの天気予報のスタッフになり、現在も担当する『かんさい情報ネットten.』のキャスターに。この番組では、得意のイラストを使った『スケッチ予報』を行っている。
「この仕事は10年やってようやく一人前。ここからがスタートだと思っています。関西では、誰もが知る大阪名物の豚まん『551蓬莱』にかけて、“蓬莱といえば豚まんか、天気予報士か”と言われるように頑張りたいですね」