コントの日本一を決める『キングオブコント2020』(TBS系。以下、KOC)の決勝戦が、9月26日に放送され、過去に決勝進出4回の実力派コンビ「ジャルジャル」が総勢1707組の頂点に輝き、13代目王者となった。
お笑い芸人たちにとって同大会は、年末に開催予定の『M-1グランプリ2020』(テレビ朝日系)と並んで大きな目標のひとつとなっており、実際、コントと漫才と形式は違えど、両方の大会にエントリーする芸人は少なくない。では、今回のKOCで決勝に進出したニューカマーの中で、年末のM-1での活躍も期待できるコンビはいるだろうか。大阪の劇場に通うお笑いファンたちに、注目のコンビを尋ねた。
よしもとの若手芸人が所属する『よしもと漫才劇場』(マンゲキ)に毎週通っているというお笑いファンの女性Aさん(30代)は、こう語る。
「今回のKOCには、日頃から劇場でコントに磨きを掛けてきた『ニッポンの社長』、『ロングコートダディ』、『滝音』の3組が、同時に決勝進出しています。私自身は、同じくマンゲキメンバーで、昨年のKOCで決勝進出した『ビスケットブラザーズ』も応援していたので残念でしたが、この3組がお茶の間に認められる日が来たのだと、大興奮しました。
『ニッ社』(ニッポンの社長)と『ロコディ』(ロングコートダディ)は、コント師を集めたユニットライブにも精力的で、新ネタもたくさん作っている努力家です。大阪のお笑いファンの間ではとても人気があります。この3組は漫才もかなりハイレベルです。毎年M-1も良いところまで残っていますし、このKOCの勢いにのってM-1の決勝進出も期待したいですね」(Aさん)
現在のお笑い界では、「第7世代」の活躍が目覚ましいが、そのブームの火付け役となったのは、2018年のM-1チャンピオンとなった「霜降り明星」だ。そんな霜降り明星のファンたちは、今年のKOC決勝をどう見たのか。