国際情報

習近平主席を痛烈批判の著名企業家 極めて政治性が高い逮捕

習近平主席を批判した企業家が迎えた悲惨な結末とは…

習近平主席を批判した企業家が迎えた悲惨な結末とは…

 中国の習近平国家主席を「裸の王様」、「新型コロナウイルス対策で対応を間違った」などとして、舌鋒鋭く批判し続けてきた69歳の著名な企業家・任志強氏に対して、北京市第2中級人民法院(日本の高等裁判所に相当)が横領や公金流用などの罪で懲役18年、罰金420万元(約6500万円)の実刑判決を言い渡していたことが分かった。米政府系報道機関「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」が報じた。

 任氏は国有大手不動産会社「華遠集団」の元会長で、北京銀行監事、新華人寿保険取締役)など大手企業の経営に携わったほか、北京市政治協商会議(市議会議員に相当)などの公職も務めたバリバリの中国共産党員。

 中国商業省次官の父親を持つ任氏は、習氏と同じ太子党(幹部子弟グループ)出身。習氏と極めて近い王岐山国家副主席とは幼馴染で「俺、お前」の仲と、党最高幹部にも一目置かれる存在だった。

 日ごろから歯に衣を着せぬ舌鋒の鋭さで知られており、「任大砲」との異名を持つほどの硬骨漢でもあった。その任氏の大砲がさく裂したのが、党指導部の新型コロナウイルスの対応のまずさについてだった。

 任氏は今年2月、ネット上で発表した文書で、「党中央が感染症に対して正確な判断を下し、(習氏が)自ら指揮して有効な措置をとったというなら、なぜ感染が全国や世界に広まったのか」となどと述べて、習氏ら党最高幹部の対応が後手に回ったと指摘。とくに、最高指導者の習氏については「衣服をはぎ取られても、皇帝になろうとしている道化者」などと激しく批判した。

関連記事

トピックス

“令和の小泉劇場”が始まった
小泉進次郎農相、父・純一郎氏の郵政民営化を彷彿とさせる手腕 農水族や農協という抵抗勢力と対立しながら国民にアピール、石破内閣のコメ無策を批判していた野党を蚊帳の外に
週刊ポスト
6月2日、新たに殺人と殺人未遂容疑がかけられた八田與一容疑者(28)
《別府ひき逃げ》重要指名手配犯・八田與一容疑者の親族が“沈黙の10秒間”の後に語ったこと…死亡した大学生の親は「私たちの戦いは終わりません」とコメント
NEWSポストセブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬・宮城野親方
【元横綱・白鵬が退職後に目指す世界戦略】「ドラフト会議がない新弟子スカウト」で築いたパイプを活かす構想か 大の里、伯桜鵬、尊富士も出場経験ある「白鵬杯」の行方は
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「1時間20万円で女性同士のプレイだったはずが…」釈放された小西木菜容疑者(21)が明かす「レーサム」創業者”薬漬け性パーティー”に参加した理由「多額の奨学金を借り将来の漠然とした不安あった」
NEWSポストセブン
「最後のインタビュー」に応じた西内まりや(時事通信)
【独占インタビュー】西内まりや(31)が語った“電撃引退の理由”と“事務所退所の真相”「この仕事をしてきてよかったと、最後に思えました」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
「日本人ポップスターとの子供がいる」との報道もあったイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
イーロン・マスク氏に「日本人ポップスターとの子供がいる」報道も相手が公表しない理由 “口止め料”として「巨額の養育費が支払われている」との情報も
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
《会社の暗部が暴露される…》フジテレビが恐れる処分された編成幹部B氏の“暴走” 「法廷での言葉」にも懸念
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト
 6月3日に亡くなった「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄さん(時事通信フォト)
【追悼・長嶋茂雄さん】交際40日で婚約の“超スピード婚”も「ミスターらしい」 多くの国民が支持した「日本人が憧れる家族像」としての長嶋家 
女性セブン
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さん出産》“一卵性母子”と呼ばれた小室圭さんの母・佳代さんが「初孫を抱く日」 知人は「ふたりは一定の距離を保って接している」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《レーサム創業者が“薬物付け性パーティー”で逮捕》沈黙を破った奥本美穂容疑者が〈今世終了港区BBA〉〈留置所最高〉自虐ネタでインフルエンサー化
NEWSポストセブン