繊細なレースがあしらわれたシックなブルーのドレスに身を包み、まっすぐ強い眼差しでこちらを見つめる──世界中のセレブが表紙を飾ってきたファッション誌『ハーパーズ バザー』(日本版)11月号で、女子プロテニスの大坂なおみ選手(22才)がカバーガールを務めている。
大坂選手の勢いは止まらない。9月12日(日本時間13日)には、全米オープン女子シングルス決勝を逆転勝ちで制し、3つ目となる4大大会(グランドスラム)タイトルを獲得。9月23日にはアメリカの雑誌『TIME』が発表した『世界で最も影響力のある100人』にも選ばれた。実は彼女、この試合の前にもある“闘い”に勝利していたという。
「大坂選手は某有名モード誌で表紙を務めることが決まっていたのですが、撮影前に雑誌側が一方的にキャンセルしてきたみたいで……。ファッションが大好きで、撮影日を楽しみにしていた彼女は、先方の都合を理解しつつも、怒りとショックで落ち込んでいました」(ファッション誌関係者)
そんな彼女に手をさしのべたのが、友人の前田華子さんという女性だ。
「華子さんはファッションデザイナーで、海外でも人気の『ADEAM』というブランドを主宰しています。彼女の母親もファッション業界では名の知られた有名人で、FOXEYというブランドの創業デザイナー、前田義子さんなんです」(前出・ファッション誌関係者)
2月には『ADEAM』と大坂選手のコラボ商品も発売された。
「今回、大坂選手が落胆していることを知った華子さんが一肌脱ぎました。独自のルートを使ってほかの雑誌に打診したところ、『ハーパーズ バザー』が手を挙げたそうです」(別のファッション誌関係者)
その結果、誕生したのがその表紙だ。
「雑誌はタイミングよく、全米オープン後に発売しました。彼女の優勝に関係者も大喜び。雑誌も話題になって、あちこちで取りあげられて、かなり売れているようです」(前出・ファッション誌関係者)