京都・太秦の東映京都撮影所は、広大な土地に12のスタジオを抱える映像作品の聖地。これまで『大奥』『暴れん坊将軍』『子連れ狼』など、数々の名作を生み出してきた。その地でいま、沢口靖子(55才)主演のドラマ『科捜研の女 Season20』(テレビ朝日系、10月22日スタート)の撮影が行われている。
「収録では京都府警が“ウチより揃っている”とうらやましがる、本物の最新分析器を使っています。沢口さんは新しい機器が揃うたびに興味津々で、“どうやって使うんですか?”とレクチャーを受けています」(テレビ局関係者)
沢口が演じるのは京都府警科学捜査研究所の研究員・榊マリコ。彼女を中心にDNA鑑定や画像解析などを駆使し、事件の真相を解明する刑事モノだ。放送開始から21年を迎え、現在放送しているドラマシリーズでは最長寿である。前シリーズは20周年を記念し、1年間のロングラン放送を行い、平均視聴率11.6%を記録した。
「飛び抜けた高視聴率を取ることはありませんが、抜群の安定感がある作品です。テレビ朝日の目玉コンテンツで、『ドクターX』の米倉涼子さん(45才)を抑えて沢口さんを『ドラマの女王』とする呼び声も高い。彼女もその期待に応えるかのように、体当たりで撮影に臨んでいます」(芸能関係者)
近年、沢口は本作で金髪のお姫さまになったり、新選組の隊士やシャーロックホームズなどのコスプレをする“衝撃のワンカット”が話題だ。新境地を見せており、今作では禁断のシーンに挑んでいた。
「初回放送で死亡解剖される“遺体役”として、セミヌードに挑戦したんです。当初はスタントを考えていたのですが、沢口さん自ら“やります”と言われて演じることになりました。撮影に立ち会ったスタッフは、あまりの美しさに息をのんだそうです」(ドラマ関係者)
吹っ切れた演技で視聴者やスタッフを魅了するが、撮影現場では驚くほど真面目だという。ドラマ関係者が続ける。
「芸歴36年の大ベテランなのに、クランクインの1週間前には京都のホテルに入って、撮影に臨んでいます。なんでも、新幹線が動かなくなることで現場入りできないことを防ぐためだとか。現場で台本を開いていることはあまり見たことがありませんが、それでもこの21年間、ほとんどNGを出していません。
あまりにも真面目な性格すぎて、共演者の内藤剛志さん(65才)たちが冗談を言うと、“いまのは冗談ですか?”と聞き直すときがあるほどです」