『ベルサイユのばら』(以下、『ベルばら』)をこよなく愛し、その魅力を語り合う私設サロン「ベルサイユのばら同好会」のメンバー、酒井オスカル子さん(58才)とベルばら千尋さん(58才)。同作を40年以上愛し続ける2人が、「お宝」について語る。酒井さんは、なんと「グッズを収納する書庫がついた家に住みたい」という夢を叶えたという──。
千尋:酒井さんの書庫にある雑誌の保存状態はどれも良好で、国立国会図書館の蔵書かと思うほどです。雑誌や書籍のほかにも、アニメ版のグッズもそろっていますしね。
酒井:いろいろありますよ~。人形、お弁当箱、コスメセット、ドールハウス、塗り絵などなど。
千尋:ドールハウスもあったんですか。私は知らない。
酒井:紙でできたおうちで、開けると、王妃たちの部屋だったりするんですよね。そこに人形を置いて、好き勝手に妄想しながら遊ぶ。私はいつもこのドールハウスの中にいて、オスカルやマリー・アントワネットの動向を眺めている……そんな妄想にいまでも浸っています。
千尋 わかります。端っこで彼女たちのことをいつまでも見つめていたい、その気持ち。
パチンコ台、消しゴムスタンド、ベルばら自転車
酒井:自転車や消しゴムスタンドなどのグッズを大人になっても買っているなんて……と思われるかもしれませんが、12才の私が欲しがっているんですよ。だから、その私に「よしよし、おばちゃんが何でも買ってあげる」といまの私が買い与えている、そんな感覚です。少女の頃に満たされなかった気持ちをいまかなえているというか、“40年目の大人買い”を楽しんでいる感じですね。
千尋:小学生のおこづかいなんて500円ぐらいでしたからねぇ。酒井さんのグッズですごいのは、『ベルばら』のパチンコ台まで手に入れていることです。
酒井:4台あるんですよ。どれもネットオークションで見つけました。パチンコ店で使われていたときのまま、ちゃんと動いて、アタリを打つと中からマリー・アントワネットが出てくるんですよ。たまに、主人も遊んでいます。