韓流ファンは少ない
セリが入院先の病院で、北朝鮮の少女から「BTSの推しは誰?」と尋ねられるシーン(7話)もある。さすが世界で活躍するアイドル・BTS(防弾少年団)だけあって、北朝鮮でも存在が知られているのだろうか?
「それは実情より誇張されているでしょうね。韓国の映画や音楽に触れる人がいることは、北朝鮮当局が『帝国主義者の思想・文化的浸透策動』などという言葉で警戒していることからも明らかです。
しかし、北朝鮮の多くの人が韓国の文化に触れているかといえば、それも違う。脱北者の中には韓国ドラマなどに感化されたと証言する人もいますが、脱北者の数は北朝鮮の総人口からすれば年ごとに2万~3万人に1人。北朝鮮社会の全体像を描いているとはいえません」
少なくとも、病院の中でBTSの話題がのぼる確率はかなり低そうだ。
知れば知るほど見たくなる『愛の不時着』。“不時着沼”からは当分、脱出できそうにない?
※女性セブン2020年10月15日号