10月14日、いよいよ『相棒season19』がスタートする。記念すべき20周年ということもあり、長年のファンも期待に胸を膨らませている。そこで『相棒』ファンにアンケートを実施(*)。「絶対に見るべき神回」について聞いた。
*女性セブンの10~80代読者に対し「セブンズクラブ」にてアンケートを実施(2020年9月3~9日/回答者数663人)
『相棒』では、人情もの、社会派、ミステリーなど、それぞれの得意分野を武器に、名だたる脚本家が物語を作っている。「好きな脚本家の回は気合を入れて見ています」(62才・主婦)など、脚本家でエピソードを選んで見ているファンも多い。
過去回を見直す際は、その点に注目してみるのもおもしろいかもしれない。
絶対に見るべき“神回”
「バベルの塔~史上最悪のカウントダウン!爆破予告ホテルの罠」(season5 第11話)
2007年元日スペシャルとして放送。大晦日の晩、警察庁長官官房室長・小野田公顕(岸部一徳)にむりやり連れて行かれたパーティー会場の高層ホテルで起きた事件に、杉下右京&亀山薫のコンビが挑む。
社会学者の太田省一さんもイチオシで、日本民間放送連盟賞テレビドラマ番組優秀賞を受賞。脚本は『リーガル・ハイ』シリーズの古沢良太さん。日本民間放送連盟賞を受賞している。
「ボーダーライン」(season9 第8話)
2010年 12月放送。仕事と家、恋人を失った男が自殺した事件の真実を突き止める。「時代に殺された男性の描写がリアルで身につまされました」(44才・パート)、「何気ない一言が人を死に追い詰めることを実感」(32才・会社員)などの反響が。脚本の櫻井武晴さんはこの作品で「貧困ジャーナリズム大賞2011」を受賞。
「レベル4~後篇・薫最後の事件」(season7 第9話)
2008年12月放送。米沢守らが殺人ウイルスに感染。この事件を最後に亀山薫が退職することに。「右京さんはもちろん、天敵である伊丹さんとの別れのシーンは何度見ても泣ける」(49才・パート)。脚本は『相棒』の1話目から担当してきた輿水泰弘さん。レギュラー陣の退場回は、主に輿水さんが担当している。