全世界を巻き込んだ新型コロナウイルス(以下、コロナ)の感染拡大により経済の落ち込みが加速する中、コンサートやファンイベントを開催できないエンタメ業界の受けた打撃は特に深刻だ。ところがそんなコロナ禍をものともせず、世界的規模で右肩上がりの勢いと成長を見せているのが、K-POPやドラマを中心とした韓国エンタメだ。今どれほどのビッグマネーを生み出しているのか、リアルな数字を5回に分けて徹底追跡する。
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韓国エンタメ界を世界へ押し上げたのが、今年デビュー8年目を迎えた7人組ボーイズグループBTS(防弾少年団)だ。2013年に韓国でデビューし、2018年からリリースしたアルバムが4作連続で米ビルボートのアルバムチャート『ホット200』で1位になった記録はビートルズ以来という。米ビルボード、英オフィシャルチャート、日本のオリコン、iTunes、Spotify、Apple Music など世界の音楽チャートで次々と金字塔を打ち建て、CD販売数、MV(ミュージックビデオ) 再生回数、SNSなどにおいても記録的な数値を叩き出している。
そのカリスマ性で世界的な人気のBTSが9月23日(現地時間)、第75回国連総会の会議で、2018年に続き2回目の演説を行なった。リーダーのRM(アールエム)は流暢な英語で「今こそ私たちは自分を見失わないよう、自分と向き合うよう努めなければならない。自分自身を愛し、未来を想像するよう努力しよう。私たちが皆さんのそばにいる」と、新型コロナウイルス(以下、コロナ)に意気消沈する世界に向けて熱いメッセージを発信した。