「厚い信仰心を持つ」と報じられた人気女優の電撃婚によって、「宗教と結婚」のしきたりに注目が集まっている。創価学会員たちの結婚事情について、雑誌『宗教問題』の編集長・小川寛大氏がレポートする。
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石原さとみ(33)が、イケメン俳優でも青年実業家でもなく、“一般男性”との結婚を決めた──。10月1日の突然の結婚発表で祝福ムードに包まれるなか、世間の関心はもうひとつのことに向いていた。芸能関係者が話す。
「創価高校出身の石原については、熱心な学会員であることが一部報道で伝えられています。そうしたことから、結婚と信仰の結びつきについても注目が集まっています」
公称会員827万世帯の創価学会(本部=東京都新宿区、原田稔会長)といえば、学会員同士の結束の固さがよく知られているが、結婚に関しても独特な事情があるという。古参学会員が語る。
「学会員が結婚する場合は、お相手はもともと学会員であるか、少なくとも創価学会の考え方についてある程度の理解がある方のほうがスムーズに話が進むという実感があります」
学会員が結婚する場合、全国各地の教団施設で結婚式を挙げることができる。創価学会広報室によると、結婚式には「仏前式」と「人前式」の方式があるという。このうち仏前式は「御本尊に向かい読経(法華経方便品、自我偈)、唱題(南無妙法蓮華経の題目)し、結婚の奉告と一家和楽、両家の繁栄を祈願」するという流れで執り行なわれる。
「最近では熱心な会員でない限り、会館で挙式する例は減っています。独特の宗教色があるため、学会員ではない友人や同僚を招待しにくいという声もある。結婚相手が学会員でなければなおさらでしょう。その点、学会員同士の結婚は両家の“共通認識”があるため話を進めやすい」(前出の古参学会員)
そうした事情も影響しているのか、学会員同士の「婚活サイト」も存在する。〈SGI・創価学会メンバーの人達の出会いの為のサイトです〉と謳う「ヒューマンズネット」は、ネット経由でのマッチングサービスや、ホテルなどを会場にした出会いパーティーを開催しているという。