スポーツ

高校No.1投手が慶応不合格 プロ志望表明でドラフトに異変

今年のドラフトに波乱?(写真は2019年撮影、時事通信フォト)

今年のドラフトに波乱?(写真は2019年撮影、時事通信フォト)

 10月26日のプロ野球「ドラフト会議」を前に各球団が揺れている。大学進学確実と見られていた高校ナンバーワン投手が、突如として“ドラフトの目玉”に躍り出たからだ。

 愛知・中京大中京の高橋宏斗が慶応大学環境情報学部のAO入試に落ちた──。そのニュースが駆け巡ったのは、合格発表のあった10月6日の夕刻だった。

 高橋といえば、昨秋の神宮大会優勝投手にして世代ナンバーワン評価の154キロ右腕。プロ志望を表明すればドラフト会議での競合は必至と目されていた。だが、早い段階から兄も通った慶応への進学が囁かれていた。

「(元巨人の)江川卓以来の衝撃です」。第一報を受け、驚きと動揺のコメントを残したのはある強豪校の監督だ。栃木・作新学院のエースとして1973年の春と夏の甲子園に出場した江川は、同年のドラフトで阪急から1位指名を受けたが拒否し、慶応の3学部を受験。ところがいずれも不合格となり、法政大へと進路を改めた経緯がある。

 江川は1978年の「空白の一日」によって巨人入りを果たすが、一連の混乱の端緒となったのが、「慶応受験失敗」だったという見方もできる。

他の有望球児も落ちた

 当時はAO入試が慶応にはなかったため、高橋のケースと比較することはできない。しかし、今回の件が「江川以上の衝撃」となったのは、一緒に受験した神奈川の超名門の遊撃手や、東北を代表する左腕までもが、同じく不合格となったからだ。前述の監督が続ける。

「知る限り、慶応の野球部から声がかかった8人のうち6人が不合格となった。他のふたりの合否は確認できていません」

 9か月も前から受験の準備をしてきたという高橋にしてみれば、青天の霹靂だったに違いない。高橋は記者会見を開き、一転してプロ志望届を提出することを明かした。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン